テスト返却~気を付けたい親子のコミュニケーション~ アップ学習会 桜カレッジ長居教室
皆さんこんにちは😀
今日は「一気に季節が進みます。」という言葉通り、布団が恋しくなるような、きゅっと冷えた朝でしたね。
最高気温も20度の予想。11月並みの気温だそうです。
今週は先週とは打って変わって寒くなるそうです。
温かくして、体調を崩さないように気を付けていきましょうね。
さて、近隣の中学校では中間テストが終わりました。
今週で返却も一段落するのではないでしょうか。
テスト返却の時期は我々もそうですが、お父さんお母さんもソワソワされていることでしょう。
つい「点数どうやった?」や「ちゃんとできたか?」と聞いてしまいがちですが、今回はテスト返却時に気を付けたい“お子さんへの声のかけ方”についてお話します。
◆こちらから聞きすぎない
話してくれる前に、聞きすぎていませんか?
テストが終わった翌週から、テスト返却が始まることが多いですが、子どもが家に帰ってきた瞬間に「テストどうやった?」と聞いてしまっていませんか?
おそらく、保護者の方も思い返してみてください。学校でテストが返ってきたとき“すぐに親に見せよう!”となっていた方は少ないはずです。
返却された瞬間、点数の部分だけキュッと折っちゃう。なんて経験おありではないでしょうか。
お子さんも同じです。
たとえテストの点数が良かったとしても、親に自分の点数を見せるのは抵抗があります。
お子さんのテストの結果が気になるのもとてもよくわかりますが、気持ちが整い、「見せるぞ!」となるタイミングまで少し待ってあげましょう。
また、結果を聞く場合は次の点にも気を付けていきたいところです。
◆まずは“ねぎらいの言葉”から
“結果だけ”を先に聞き出そうとしていませんか?
気持ちが整い、ようやくテストを見せる決心をしたところで、点数を見た瞬間に「えっ!?」なんて言われたら、それはもう一生のトラウマです。
より一層テストを見せるまでのハードルが上がってしまいます。
まずは「テスト前よく頑張っていたけど、どうだった?」や「2学期ってテストが難しくなるらしいけど、どうだった?」など、励ますポイント、また結果に対しての感想を言えるような話題振りをしていきましょう。
点数が良かった場合は、「そうやねん!今回はこれがな~」と自分から自慢をしてきてくれます。
もし振るわなかった場合も、「うーん、これは頑張ってんけど・・・」と自分なりの反省に繋げていくことができます。
点数も大切ですが、そこに至るまでの“分析”を言えるように聞いてあげたいところです。
◆点数ではなく、努力の過程を褒める
80点だから良い?60点だからダメ?
点数はあくまで結果です。
それまでの勉強量や質も関係してきますが、当日のコンディション(問題の相性や体調、メンタルなど)も影響してきます。
点数のことだけをどうこう言われても、その点数は変わりません。
人間には“承認欲求”があります。
自身のことを認めてもらう・褒めてもらうとで、次に向かうモチベーションに繋げています。
保護者の方も同じです。
お仕事であっても、家事であっても、労いのひと言や感謝の言葉一つで、スッと心が軽くなることがありますよね。
「仕事もあって、家に帰ったら子どものためにご飯を作ったり、汚れた服の洗濯やお風呂に入れたり・・・、本当に毎日たいへんな中、ありがとうね。」
言われたい。
なんなら、言葉じゃなくて家事を率先してやってほしい。
一人の時間をくれ!!
お母様方の心の声、代弁してみました。
(まさに、私自身に言われた言葉です)
話がそれましたが、子ども、それも思春期ならなおさら、一つ一つの言葉に敏感になっています。
だからこそ、“認めてあげるポイント”と“共感するポイント”を持ったうえで伝えていくということをしてあげてください。
◆比較しない
ついつい言葉に出してしまいがちな「○○ちゃんはね~」に要注意
反抗期の子がさらに反発してしまうのがこの言葉です。
激励のつもりで言った「お姉ちゃんは○○やのに、あんたはな~」や「○○さんとこは××らしいで」など、誰かと自分を比較されることで、ダメな部分だけ指摘されている感覚に陥ってしまいます。
日本人の特徴でもありますが、“加点方式”で褒めるということは苦手で、“減点方式”他人に文句を言うことは得意なところがあります。
たとえ兄弟であったとしても、比較をされると驚くほどやる気を削がれてしまいます。
心理的にもグンと発達する時期だからこそ、そのバランスをとるのも難しくなるタイミングです。
まずはしっかりと“その子の良い部分”や“頑張り”を認めてあげましょう。
◆まとめ
“なんでも話せる関係づくり”を日頃のコミュニケーションで。
いろんなポイントについて話しましたが、日常生活の中で“話せる”関係を気付いていきましょう。
男の子は中学1年生ごろから。女の子は小学校4年生ごろから、あれこれ話してくれなくなります。親に秘密を持つことは親離れの一歩であり、成長過程として当然のことです。すべて聞き出そうとせずに、“何かあったらいつでも聞くよ”という距離感でいきましょう。
また、「お母さん“も”、○○やったわ~」や「そうなんや~!それは××やね」というように、子どもの行動や発言に共感するということも忘れないようにしましょう。
テレビを観ながら共通の話題を作ったり、保護者の意見や思いをさりげなく伝えたり、安心してくつろげる距離感を作っていきましょう。
テストが返ってきて、お子さまの点数の不安、勉強の取り組み方の疑問など、お悩み相談はコチラで受付中です。
期末テストまで実はもう1ヶ月ほどです。
今回の結果をきちんと分析し、取り組み方を一緒に考えていきましょう。