模試と判定の読み方
この時期、学校のテストだけでなく外部の模試をたくさん受けている時期だと思います。そこでたくさんの模試の判定を目にすることだと思います。今回は模試の判定や成績の読み方に対してどう考えていけばよいのか、アドバイスしようと思います。
①偏差値
偏差値とは簡単に言うと自分の点数が平均よりどのくらい離れているのかを示す指標です。50がちょうど平均です。50より大きいと平均以上、50より小さいと平均以下、ということになります。
また、模試の開催している会社によって模試の難易度は違います。この大学は偏差値50だから、と考えるのでなく、~模試で偏差値50、のように考えていきましょう。例えば、希望生徒のみが受ける模試と全国の高校生がほとんど受ける模試とでは同じ実力の持ち主でも大きく偏差値が変わってくることが予想できます。偏差値も大切ですが、判定にもしっかりと目を配りましょう。
②判定
判定は大切なもので、今の自分の実力通りに進むとどうなるのかを表したものです。
一般的にA判定あれば安全圏と呼ばれ、合格できるとされています。ただし、たとえA判定ができていても不合格になることはあります。安全圏とはいえ、一発勝負の受験には何が起こるかわかりません。当日の体調や問題の相性、計算ミスなどで決まることだってあるのです。
その反対で、E判定から見事合格したケースも多数見ています。E判定だから絶対に無理だ、とあきらめてしまうのではなくて模試の結果からは「何をしなければならないのか」を読み取っていち早く対策ができる人が一番伸びる人なのです。
③模試の結果で最も怖いこと
模試の判定で一番怖いのは成績が上がった時と下がった時、両方です。上がった時は油断します。下がった時はモチベーションが下がります。そもそも模試の成績は一定ではなく多少上がり下がりするものです。最も大切なことは「見直し」であって現実逃避ではありません。気持ちはわかりますが、自分のすべきことを模試の結果からすぐに判断してやるべきことをやりましょう。
④模試から一番学んで欲しいこと
一番学んで欲しいことは間違い直しをするということです。後は今後の勉強を決めていくことです。模試の直しは自分にとって最高の問題集になっています。模試の時間中、考え抜いてわからなかった問題がわかるようになるのは単純に自分の学力アップにつながります。
また、結果から学んで欲しいことは次、どんな勉強をするのかということになります。模試の結果表には自分ができていない単元が書かれています。学校の先生、塾の先生と相談したり、自分でいろいろと工夫して問題集を選ぶなど家庭学習で何をするのか明白にしていきたいです。
以上です。模試は結果を見るだけのものではないとおわかりいただけましたでしょうか。結果を見て一喜一憂するだけでなく、結果から何をしていくのかを考えられるようになって初めて価値が出るものなので、すぐ捨てるのでなく、いろいろ考えてみたり、相談してみてはいかがでしょうか!
みなさんの成績が伸びていくことを願っています。
今、一番知ってほしい、「勉強の心の持ち方」
今、一番知ってほしい、「勉強の心の持ち方」
こんにちは。受験生のみなさんは夏休みを終えて、新しい単元を習ったり、たくさんの模試を受けたり本当に大変な時期ですね。ただ、ここを乗り越えた人の努力は、必ず成果となって自分の力になります。反対に、乗り越えられなかったら自分の力は下がってしまいます。ここが頑張りどころです!
以前書いた内容と少し被るかもしれませんが、受験勉強すべてにおいて、ここはこう考えておいてほしい!というところを3点挙げます。もちろんこの記事に書いてあることだけが正解ではありません。たくさんの意見を聞いて、自分の勉強スタイルをしっかりと確立してください。その助けになれば幸いです。
1.勉強は間違いが宝、模試とテストは結果が宝、試験は合格が宝
これです。まず、勉強は間違えなければ勉強が出来ません。高校3年生の受験勉強がアルファベッドの練習だけだったらどうでしょうか。何も伸びませんよね。「間違えるのが嫌だから、簡単な基礎問題しかしない」というのでは何も成長しません。歯磨きもトイレも顔を洗うことも、お風呂の入り方も、何もかも失敗して学んできたはずです。生まれてすぐにそういったことが出来ましたか?いろいろと経験を通して人は成長してきたのです。勉強も同じです。失敗することはだれでも恥ずかしいでしょうし、嫌だ、という気持ちはあるでしょう。ただ、勉強の世界は失敗を乗り越えた人だけが上に立てる世界でもあるのです。自分1人で勉強する時は難しい問題をたくさん解いて、その間違いを正解に変えていく訓練をしましょう。問題集がすべて×でもテストで結果を出せればOK、試験に合格できればOKです。反対に問題集がすべて○でもテストで結果が出なくて、試験に合格できなくなるのは嫌ですよね。メリハリをつけて、結果を出すべきところでしっかり出せるように頑張りましょう。最後に、テストは結果が宝ですが、間違い直し(勉強)は間違いが宝です。何が言いたいかわかりますか?勘のいい人はわかったかもしれません。テストの間違い直しは最高の勉強です。さあ、この記事を読んだら今すぐにノートを開いて直しを行いましょう!
2.暗記科目は人に教えるつもりで!
私が延々と生徒に言い続けていることがこれです。単に丸暗記の時間をたくさんとっても短期的な暗記しか出来ません。長期的な暗記をするためには「印象」と「理解」が大切です。例えば覚えた内容を友達や家族と話してみたり、ノートまとめの代わりに解説書を作ってみたり。たくさんやり方があるはずです。人に話すためには内容を考えて話す必要があるので、必然的に理解が必要になりますし、ましてや解説書を作る側の人間がその内容を理解できていないということはありません。「考える」「理解する」この2点だけで飛躍的に暗記の効率が上がるので、ぜひ試してみてください。
3.勉強の志気を上げるために
音楽を聴きながら、漫画を読みながら、友達としゃべりながら…いろいろな「ながら勉強」があります。さて、志気を上げるために必要だと思うのはどれでしょうか?私は音楽を聴きながらは許容範囲ではないかと考えています。これは賛否両論あると思います。絶対に音楽を聴きながら勉強するべきでない、音がうるさい、たくさんの意見があると思いますが、今回は私の意見を述べることにします。ただ、漫画を読みながらやしゃべりながら、というのは許容範囲ではありません。他ごとを考えてしまうとそっちに集中が行くので勉強になりません。
さて、音楽ですが、基本的にはJ-POPのような歌詞がある歌はおすすめしません。歌詞があると問題文を読むときに雑音となってしまいます。洋楽のように歌詞がわかりづらい(大ファンであれば全部わかるかもしれませんね。)ものであってもだめです。サビでテンションがあがり口ずさみたくなるのです。私も高校時代によくJ-POPを聴いて勉強していたのですが、問題を解く速度が遅くなり、集中力が低下したため勉強中は聴かないようにしました。代わりに聴いていたのがクラシックです。実際にどうかはわかりませんが、「ワルキューレの騎行」をはじめとするワーグナーの音楽や「トルコ行進曲」をはじめとするモーツァルトの音楽が集中力を高めることで有名だそうです。実際自分は音楽を聴きながらでも集中できるタイプだったのでいろいろ試している時期がありました。最初、自分も好きな歌手のJ-POPを聴きまくっていましたが、テンションはあがるものの能率は下がってしまいました。結果的に、自分が聴いていたのもこういったクラシックが主になっていきました。不思議とクラシックは雑音と捉えられずBGMのような効果があったように今でも感じています。ただ、音に敏感で集中できない、という方もいらっしゃると思います。そのときは耳栓をするのが一番でしょう。人それぞれ、集中するための最適解があります。その環境作りも大切でしょう。
以上です。この記事を読んでくれた方の成績が上がることを心から願っております。