松原市松原教室ブログ


≫教室の詳細はこちら
10月 24, 2021

国際連合 | 松原教室

こんにちは!松原教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

本日、10月24日は「国連デー」に決められているようです。
1945年10月24日にソビエト連邦が国際連合憲章を批准して、国際連合が発足したことに由来しています。

今回の記事では、国際連合についてお話します。
公民的分野でも学習する内容ですので、中3生は必見です!

<目次>

  1. 国際連合の発足の経緯
  2. 国際連合の特徴
  3. 安全保障理事会の役割
  4. 国際平和への活動
  5. 関連記事

1.国際連合の発足の経緯

国際連合は1945年に発足しましたが、それまでにも同じような役割を果たしてきた組織がありました。
それは、「国際連盟」です。国際連盟は第一次世界大戦後の1920年に発足し、世界平和や国際協調の促進を目的とする組織でした。
しかし、国際連盟にはいくつかの問題点がありました。
大国の不参加…そもそも国際連盟の創設を提唱したのはアメリカ大統領のウィルソン大統領でしたが、そのアメリカは「モンロー主義」という孤立主義を維持しようとする議会の反対で加盟できませんでした。共産主義国家のソビエト連邦も、設立当初は加盟できず、敗戦国のドイツも設立から数年間は加盟できませんでした。また、1933年に満州事変を調査したリットン調査団の報告書に反対して脱退した他、ファシズム政権が成立したドイツはイタリアも脱退、ソ連も1939年に脱退しました。大国の不参加は、国際連盟の国際社会への影響力低下をもたらしました。
全会一致の原則…国際連盟では、原則的に総会での加盟国の全会一致が意思決定の手段としていました。国際連盟は最も加盟国が多い時には58か国が加盟していましたが、58か国全てが賛成しないといけないという事です。当然時間もかかりますし、なかなか効果的な行動を国際連盟がとることは難しかったのです。

これらのような、問題点があった国際連盟に代わる組織として、国際連合が設立されました。国際連合は第二次世界大戦のさなかから、アメリカやイギリスなどの連合国の間で設立に向けた議論が行われ、1945年10月に正式に発足しました。

2.国際連合の特徴

国際連合は、次のような特徴を持っています。
大国中心主義…アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシア(旧ソ連)の5か国が安全保障理事会で常任理事国として拒否権も持ち、中心的な役割を果たしている。
多数決による意思決定…国際連盟が前述したように全会一致の原則を持っていたのに対し、国際連合は多数決による意思決定を行っている。
武力行使が可能…国際連合は平和に対する脅威に対して、武力により制裁処置をとることが出来ます。

そんな国際連合は現在193か国が加盟しています。もともとの加盟国は51か国でしたが、新たに独立した国などが加盟していき現在に至ります。ちなみに日本は、東西冷戦を背景に拒否権を持つソ連が反対したために加盟できませんでしたが、1956年のソ連との国交回復に伴い加盟しました。

3.安全保障理事会の役割

国際連合には、安全保障理事会(安保理)という機関があり、紛争の解決など世界平和のために大きな権限を持つ機関です。この安保理は、常任理事国5か国と、2年ごとに選出される非常任理事国10か国の計15か国で構成されています。
常任理事国は、アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシアの5か国で構成されます。
(※1991年のソ連崩壊まではソビエト連邦が常任理事国であり、崩壊に伴いロシアに引き継がれました。また、中国はもともと中華民国(台湾)が常任理事国でしたが、1971年に中華人民共和国が常任理事国となりました。)
この常任理事国には、拒否権を持っています。これは決議案に対して、常任理事国が1か国でも反対すれば例え他の国が全て賛成であっても、その案は通らないというものです。常任理事国5か国が全て賛成しなければいけないという事です。
このように、常任理事国が強大な権限を有するような仕組みとなっています。

4.国際平和への活動

国際連合は、国際平和のために国連憲章第7条に基づいて国連軍を組織することが出来ます。ただし、国連憲章第7条に基づいた国連軍はこれまで一度も組織されたことはありません。

その他の、国際平和への活動としては、国連平和維持活動(PKO)があります。紛争当事国の間に国連が立ち、停戦や軍の撤退の監視などを行い、紛争解決を支援する活動です。停戦や軍の撤退等の監視だけでなく、選挙の監視活動などの様々な活動へ多様化しています。日本も1992年に「PKO協力法」という法律が成立してからは、自衛隊などをPKOに派遣しています。


今回の記事では、国際連合についてお話をしました。国際平和や国際協調に重要な役割を果たしている国際連合。公民的分野でも学習しますのでテストでも頻出です。国際連合についてしっかり知っておきましょう!!


<関連記事>
中学校社会科の勉強法…中学校の社会科の勉強を解説しています。
「インフレ」と「デフレ」…公民的分野で学習する「インフレ」と「デフレ」の話題についてお話しています。
国際機関の略称の覚え方…公民的分野で学習する国際機関の略称について解説しています。
織田信長について知る…歴史歴分野で学習する織田信長についてお話しています。
国会について知る…公民的分野で学習する国会について解説しています。


友だち追加

この記事は 445 人に閲覧されました。

≫教室の詳細はこちら

ページの先頭に戻るPAGE TOP