相性と気付き/パーソナル学習会/打出教室/芦屋市
指揮官のタイプ、ということに今回学びを感じた。
事は会社の業務の事務作業(簡単な単純作業)の時だった。私はマニュアル1枚があるので特段大きな打ち合わせを行わずに各自読んですぐ業務に当たるよう話、そして業務を遂行した。
私と共に数人の手伝いがあり、皆それぞれの仕事をこなしてくれ、すぐに業務は終わった。後述するが、実はこれは運が良かったのかもしれない、と後々判明する。
一方で、打ち合わせを綿密に行ったが、その内容がうまく降りて来ずに当日に時間がかかってしまったグループもあった。
差はどこにあったのだろうか?後々から一緒に作業をしてくれた社員の方々と振り返りの時間があったので様々な意見を頂けた。
私が今回うまくいった1番の要素は運である。私と共に作業をしたのは自ら考えてやりながら動くタイプの人間であり、そして私自身もそうだったからやりながらこれはこう、これはこう、とアイコンタクトだけで動けたのである。まさにやりながら空気を読む。それだけである。報告自体も臨機応変で、私は別に電話中に電話をひったくられようが一切怒らないある種変わったところがあるので、それを承知した社員が私に変わって自分の持ち場の報告をしてくれた。こうした「怒らないと分かっている」信頼関係は、とても大切である。これが今回運よく上手く作用した。
では、私と共に作業した人が指示待ちで練ってから動くタイプの人ならどうだっただろうか。
マニュアル読んだやん、早くやろうよ。とある種意味の分からない指示が飛んできて場は崩壊しただろうと考えられる。
私は物事は結果が大事で過程はどうでも良いと思っている。過程が大切と思う人もたくさんいる以上、正解は無いが、相性はある。過程がどうでもいいからとりあえずやりながら、やろう。といった訳の分からない指示になるのである。しかし、上手くいく時は行く。各々が動き、各々が最大限に力を発揮する、というのもとても大切な要素だと信じてやまない。
教育も同じだと考えている。細かいカリキュラムや何をしたらいいか、というのはとても大切なことだが、それ以上に自らやる自主性、というのは大切な要素である。もちろん、やる気があるけれど何をしよう?という話は大歓迎である。出されて「えー…」ではダメだ。考える前にやってみて、合ったかどうか判断しよう。
この前のテスト前に、授業の2時間以上前から自習に来て、さらには授業が無くても自習をする生徒がいた。案の定、大きく成績は伸びて、何をしたん?と聞いたら勉強した、と一言感想をもらった。自主的にやる、というのは本当に大切である。やる気を持ってしっかりやった、自信を持った、という事実が彼には残り、そして結果を出してくれた。私にはそれがとても嬉しかった。
教育、というのは本当に難しい。指示を出し過ぎれば自主性が無く、その行動に責任感を生じない。かといって出さなければ相手は路頭に迷う。相手が何を求めているのか、どんなタイプなのかをしっかり見極めて教育を考える必要がある。