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「時代を担う子どもの心の中に、色々な人生や珠玉の言葉が蓄えられ宿っていく これこそ子どもたちへの何よりの贈り物(「小学生のための読解力をつける魔法の本棚」から抜粋)」 天王寺教室
読書について語っていると
「どんな本を読めばいいですか?」
「どういった本がオススメですか?」
と、よく聞かれる。
今は時期的に、
「読書感想文に向いてる本を教えてください」
と聞かれることが多い。
本には一定の人生経験があってようやく楽しめるものや、
趣味・嗜好によってまったく面白さが変わるものが多いゆえ、
これがなかなかに難しい。
ただ、
「この時期にこういう本を読むのは好ましい」
であったり、
「この内容ならうちの子に合うんじゃないかな」
や、
「これならボクでも読めるんじゃないかな」
といった時に役立つ本はもちろんある。
そんな本選びの手助けになる本が今回紹介する、
「小学生のための読解力をつける魔法の本棚」だ。
名門「麻生学園」の国語教諭「中島克治」氏の著作である。
前半から中盤にかけては読解力をつける方法や読書の効能、
家庭でできる学年別の勉強法に中島氏の長文読解問題、
「漫画活用術」などが書かれている。
後半は150冊を超えるオススメブックリストが
それぞれ三行あらすじと三行感想とともに収録されている。
やってみるとわかるがこの三行あらすじや感想は非常に難しい。
さすがである。
なおここで紹介されている本に関してだが、
難関中学を受験するようなお子様には向いているかもしれないが、
それ以外にはかなり厳しいものも多く含まれているので注意が必要である。
(新潮文庫系は読み仮名が少なく字も小さいため
正直、小学生の読書課題には向いてないと思う。
名作系は小学生向けのアレンジされているバージョンがあるものも多いゆえ、
読書が苦手なお子様にはそちらから読む方をオススメする)
ちなみに天王寺教室にも300冊近い本を置いてあるが、
上記のブックリストと以下の作品がかぶっている。
「老人と海」ヘミングウェイ著
個人的に小中学生には難しすぎると思う。
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン著
小学生よりも中高生向きだと思う。
「古代への情熱」シュリーマン著
小中学生には難しいと思う。
「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ著
中高生以上向きだと思う。
「夏の庭」湯本香樹実著
小学生でも楽しめると思う。
「宇宙への秘密の鍵」ホーキング博士著
宇宙とかに興味がある小学生に是非とも読んで欲しい1冊。
教室ではなく教室長の実家の本棚には、
「時をかける少女」筒井康隆著
中高生向きだと思う。
「モモ」ミヒャエル・エンデ著
小学生でも読めるが少し内容を抑えるのは難しいと思う。
「蜘蛛男」江戸川乱歩著
小学生には刺激が強い気がしないでもない。
(紹介されているのは創元推理文庫だが私が持っているのは角川のこのシリーズ)
「黄金虫」エドガー・アラン・ポー著
モルグ街の殺人は小学生の時に読んだが衝撃を受けたことを憶えている。
「ビルマの竪琴」竹山道雄著
中高生向けだと思う。
さすがに、
「ああ無情」ユゴー著
小学生の頃子ども向けの「ああ無情」を読んだことがあるが、
ラストが大人になって大人向けの本で確かめてで終わっていたのは、
後にも先にもこれだけだった。
「走れメロス」太宰治著
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治著
などはさすがに子供向けの青い鳥文庫や岩波少年文庫などが選ばれている。
読む本に迷った時は、
名作の青い鳥文庫や岩波少年文庫などを読んでみるのをオススメする。
余談だが「銀河鉄道の夜」には、
こういった文学と美術のハイブリッド的なアレンジ作品もある。
少し高めの値段設定だが小学生女子へのプレゼントなどに向いているかもしれない。
こういう本を入門にするのも良いだろう。
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