織田信長について知る | 松原教室
こんにちは!松原教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今日からちょうど450年前の1571年9月12日は、織田信長が延暦寺を焼き討ちを行った日だそうです。
450年の節目の年に、毎年延暦寺で行われている法要に初めて信長のご子孫の方が参加したとニュースで流れていました。
という事で、今回は織田信長についてお話したいと思います。
<目次>
1.織田信長の生涯
織田信長は、尾張国(愛知県)を治めた戦国大名です。
1560年に「桶狭間の戦い」で今川義元を破りました。この戦いでは、兵力で劣る信長軍が大雨の中、今川義元を奇襲して見事討ち取りました。
その後、美濃(岐阜県)の斎藤氏、越前(福井県)の朝倉氏、近江(滋賀県)の浅井氏など周囲の有力な武将たちを倒していきました。さらに、比叡山延暦寺や石山本願寺などの仏教勢力とも対立し、1571年9月12日に延暦寺を焼き討ちしました。
さらに、1573年に室町幕府の将軍の足利義昭を追放し幕府を滅ぼし、1575年には「長篠の戦い」で武田氏を破りました。その後、近江に安土城を築城して全国統一への本拠地にしました。
そして、中国地方の毛利氏に攻め込み、四国へも攻め込もうとし、いざ全国統一へ!というところで、1582年に「本能寺の変」で重臣だった明智光秀に裏切られて、自害に追い込まれてしまいました。
2.なぜ延暦寺を焼き討ちした?
冒頭でも紹介したように、1571年に信長は天台宗の総本山である比叡山延暦寺を焼き討ちしました。では、なぜ信長は延暦寺を焼き討ちしたのでしょうか?
そもそも、この時代の大きな寺ではお坊さんが武器を持って「僧兵」として強い武力勢力となっていました。お寺の仏様の権威を背景に、その武力や仏罰(罰が当たるということ)を振りかざして自分たちの意見を押し通してしまう事がよくありました(これを「強訴」と言います)。特に、延暦寺の僧兵達は、日吉大社の神輿を担ぎだしては無茶苦茶な要求を繰り返しました。平安時代に白河法皇(院政を始めた天皇)が「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」と嘆きました。これは、”賀茂川の流れ”と”双六でのサイコロの目”と”延暦寺の僧兵”の3つだけは、絶大な権力を誇った白河法皇でも思い通りには出来ないという意味です。
そんな延暦寺とは、信長も対立していました。そんな状況で、信長と戦っていた朝倉氏・浅井氏を延暦寺が匿ったことで、信長は遂に延暦寺を攻撃しました。比叡山のほとんどを焼き尽くされ、多くの人が犠牲になりました。
天下統一を目指す中で、大きな力を持っていた延暦寺が天下統一の邪魔になると考えて攻め込んだという事であると考えられます。
3.「鉄砲三段撃ち」は嘘だった?
長篠の戦いでは、大量の鉄砲を用意してかの有名な「鉄砲三段撃ち」を行って、武田氏を打ち破りました。
「鉄砲三段撃ち」とは、当時の火縄銃が一発撃った後、次の一発を撃つまでに時間がかかるという弱点があったため、鉄砲隊が三列に並んで、一列目が撃ったら、次に二列目が撃ち、その次に三列目が撃ち…そうしている間に一列目が発射準備をして、また撃って…と繰り返す戦法です。
とても有名な戦法ですが、実はこの戦法は後の時代に創作されたものであると言われています。信長の家臣が記した『信長公記』という本には、特に三段撃ち戦法は記されていませんでした。江戸時代に書かれた小説で初めて登場したとされており、それが後年に広がったとされています。
ただし、どちらにせよ大量の火縄銃を使用して、武田氏の最強とも謳われた騎馬隊を倒したことは間違いないようです。火縄銃の一斉射撃で騎馬隊の大半を倒したと記述が残っているようです。
4.信長の経済政策
信長は、商工業を保護を積極的に行いました。その中でも有名な政策が「楽市・楽座」という政策です。信長の本拠地である安土城の城下町では、商売をする時の税を無くし、営業を独占していた「座」の特権を無くし、商人たちが自由に商売できるようにしました。
商工業を発展させることが重要と考えて、このような政策を実行しました。
信長は、全国統一こそ成し遂げることはできませんでしたが、その戦いでの強さなどで人気があり、ゲームのモチーフになったり、大河ドラマなどの歴史ドラマや歴史小説の題材にもなる事が多くて有名な戦国武将ですよね。
有名な歴史上の人物なだけあって、テストなどでもよく出てきます。ぜひ、信長について知って、テストでも正解できるようにしていきましょう!
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中学校社会科の勉強法 | 松原教室
こんにちは!松原教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログでは、中学校社会科の勉強の仕方についてお話します。
<目次>
1.暗記科目だけど、暗記だけじゃない!
みなさん、社会科の勉強をする時にどのように勉強していますか?
ワークの解説ページと問題のページを行ったり来たりして、とりあえず解答欄を埋めてはいませんか?
解説ページで太字で書かれている用語だけ見て、問題の答えになる用語を探していませんか?
そういった勉強法はおススメできません!
ただ単に答えを埋めているだけでは、まったく知識として記憶には残っていません。
社会科は、暗記科目とよく言われます。実際、他の教科に比べれば、暗記の要素が大きいので間違いではありませんが、ただ単に太字で書いてある重要用語を覚えるだけでは、なかなか高得点は取れません!
暗記をする際に重要なことは、「前後関係や原因と結果を理解して覚える」ということです!
歴史では、出来事間のつながりが必ずあります。こういう出来事があったから、その結果こういった事が起こった、というような事が必ず隠れています。地理や公民でも、必ず原因が隠れています。
例えば、歴史で登場する平安時代の「国風文化」。教科書にもしっかり登場するこの用語ですが、この用語をただ文字面だけを見て覚えても、なかなか点数アップにはつながりません。文化は他にも、天平文化やら北山文化やら沢山出てきますし、いつの時代の文化かも覚えづらいです。
しかし、この国風文化という文化が発展した要因としては、894年に菅原道真の意見により遣唐使が停止されたことが挙げられます。それまで中国からの影響を受けていた日本の文化が、遣唐使の停止により日本独自の文化の発展を加速させたと考えられています。
894年の遣唐使停止が要因で894年は平安時代だから、国風文化も平安時代の文化である、と覚えることができるでしょう。さらに日本独自の文化の発展に関連付けて、日本独自の文字である仮名文字が広く使われるようになり、紀貫之の書いた『古今和歌集 仮名序』や『土佐日記』はこの時代に書かれた文学作品である、というようにも覚えることができるでしょう。
このように、ただ用語を覚えるのではなく、その用語の前後関係や原因・結果を理解した上で覚えることが重要です。他の用語と関連付けて覚える事で、どんどん知識を増やすことができますし、丸暗記よりも圧倒的に忘れにくい知識にすることができます。
2.教科書を活用しよう!
では、丸暗記にならないように覚えていくにはどうすれば、いいでしょうか。
その答えは、「教科書を活用する」ことだと考えます。
教科書は、当たり前ですが、詳しく説明がされています。ワークの解説ページなども説明が書かれてはいますが、ワークによっては1ページにまとめるために、内容が省かれて、前後関係が分かりにくくなってしまっていることがあります。詳しい説明がしっかり書かれているのが、教科書なのでこれをしっかり熟読することが丸暗記ではなく理解して覚えることに繋がります。
また、教科書は中学生が読むことを前提に書かれているので、基本的には中学生でも分かりやすいように書かれています。もちろん分かりにくいと感じる箇所も人それぞれあるとは思いますが、全体的に見ればとても分かりやすいです。
そして、何より学校の授業は教科書をもとに行われているわけですし、当然学校のテストや入試問題も教科書に載っていることから出題されるのが基本です。教科書を活用しないともったいないぐらいです!
3.インプットだけでなく、アウトプットも繰り返そう!
さて、教科書をどんどん読んで、たくさんの知識を身に付けていくことが出来ました。しかし!それだけでは、実は足りません。
知識というのは覚える(=インプット)ことだけをしていては、時間が経ったりすることで、どんどん忘れていってしまいます。せっかく新しいことを覚えていっても、前に覚えたことを忘れていっては、意味がないですよね?
では、覚えた知識を忘れないようにするには、どうすればいいのか?
それは、「アウトプットをする」という事が重要なのです。
インプットは新しいことを覚えることであるのに対して、アウトプットは覚えたことを活用することであります。
実は、覚えたことを忘れないようにするには、このアウトプットが重要なのです。
ではアウトプットということは、どのようにすればいいのか?
おススメのアウトプットの方法を2つ紹介します。
①一問一答形式の問題を繰り返し解く。
一問一答形式の問題とは、以下のような問題のことです。
「問:1603年に江戸幕府を開いた人物は誰か?」「答:徳川家康」
この一問一答形式の問題は、基本的にどの社会科のワークにも問題がある形式の問題です。
この一問一答形式の問題は、一つの問いに対して一つの答えを答えるシンプルな問題なので、覚えた知識を、正しく出すことが出来るかを確認するのに最適です。
ここで答えられなかった問題は、まだ覚える事が出来ていないということなので、そこを重点的に覚え直しをすればいいですよね。
答えられなかった問題がなくなるまで、繰り返し問題を解くことで、確実に重要な語句を覚える事ができますよ。
②他の人に説明する。
覚えたことを、他の人に説明することはとても難しい事です。
他人に説明するためには、まず自分が内容を正しく理解する必要があります。
さらに、分かりやすく伝えるには、伝える内容の取捨選択して順序立てて説明しなくてはいけません。
そのためには、より深く理解することが欠かせません。案外分かっている“つもり”になってしまっていることもあります。
正しく理解できているかをチェックする意味でも、他の人に説明をしてみましょう。
学校や塾の先生に説明をして、合っているか確認してもらうのもいいですし、友達とお互いに説明し合うのもいいですね。
また、学校のテストや入試などでは記述式問題もよく出題されます。
記述式問題は、その事柄の理由だったり、つながりなどを自分の言葉で説明する問題なので、
他の人に説明することは、記述式問題の練習にも最適ですよ!
4.社会科の受験勉強は興味がある分野からで良い!
中学校での社会科は、「地理」「歴史」「公民」の3つの分野に分かれています。
基本的には「地理」→「歴史」→「公民」の順番で学習するパターンが多いかと思います。
これらの3つの分野は、当然ながら関わり合っています。しかし、英語や数学といった教科に比べれば、内容が独立しています。
そのため、必ずしも「地理」→「歴史」→「公民」の順番で勉強しないといけない訳ではありません。
例えば、数学で「一次方程式」の解き方を理解できていないのに、「連立方程式」を勉強してもなかなか理解できないでしょう。
一方で、社会科では「地理」で分からないところがあっても、「歴史」の勉強をすればしっかり理解することはできますよね。
ですので、もしあなたが受験生で「歴史は興味があるんだけど、地理はイマイチ面白くないんだよな~」という人であれば、
まず歴史から勉強をスタートすればいいのです!
最終的には、3つの分野をしっかり勉強する必要はありますが、最初は興味がある分野からで大丈夫です。
興味がある分野であれば、勉強のモチベーションも高めやすいですし、その分早く点数アップにも繋がりやすいです。
点数アップすれば、モチベーションもさらに高めやすくなるので、いい循環を生み出すことができますよ!
「何から勉強すればいいんだ!?」という方は、ぜひ興味がある分野からスタートをしてみましょう!
今回は社会科の勉強法についてお話してきました。
社会科は暗記しないといけない量が多いので、敬遠されてしまいがちな教科ですが、
正しく勉強をすれば、しっかりと結果を残すことが出来る教科だと思います。
しかし、正しく勉強をしていても残念ながら即座に点数が上がるものではありません。
根気よく勉強を続けることは絶対に欠かせません。すぐに点数は上がらないかもしれませんが、諦めずに勉強を続けていきましょう。
・「インフレ」と「デフレ」…公民的分野で学習する「インフレ」と「デフレ」の話題についてお話しています。
・国際機関の略称の覚え方…公民的分野で学習する国際機関の略称について解説しています。
・織田信長について知る…歴史歴分野で学習する織田信長についてお話しています。
・国会について知る!…公民的分野で学習する国会について解説しています。
国際機関の略称の覚え方 | アップ学習会 | 松原教室
こんにちは!松原教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
本日、6月20日は「世界難民の日」という日になっています。
これは、国連により2000年に制定され、難民の保護とその支援に対する国際的関心高め、
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を含む国連やNGOの活動に理解を深める目的で制定されました。
現代でも、政治的な迫害や武力紛争や人権侵害により住む国を逃れて、他国に庇護を求めている難民の方が多くいます。
ここ数年であれば、シリアでの内戦の際に、多くの難民がヨーロッパへ助けを求めて移動し、いまだ自分の国へ帰ることができていない人々が多くいると報道されています。
シリアでの難民をはじめ、難民支援を行う国連の機関として国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)があります。
このUNCHRは、以前に緒方貞子さんという方が国連難民高等弁務官を務めていたこともあり、日本でも有名な国連機関ですね。
さて、そんなUNHCRの他にもたくさん国連機関が存在し、そのほとんどはアルファベットの略称があり、
これを社会科の授業では覚えないといけません。
たくさん覚えないといけないので、苦手とする方も多いのですが、これには覚え方のポイントがあります。
それは、その組織の英語の名称とセットで覚えることです。
例えば、よく出てくる国際機関を少しだけ挙げると、
・世界保健機関(WHO) → World Health Organization
→WはWorldだから世界、HはHealthで健康や保健という意味、Oは機関・組織という意味のOrganization。
・世界貿易機関(WTO) → World Trade Organization
→WとOはWHOと同じ。Tは貿易を表すTrade。
・国連教育科学文化機関(UNESCO) → United Nations Educational Scientific Culturel Organization
→UNは国連という意味のUnited Nations。教育・科学・文化のそれぞれの英単語の頭文字をとっている。
・国連児童基金(UNICEF) → United Nations Children’s Fund
→UNICEFだけ特殊で、設立当初は「国際連合国際児童緊急基金(United Nations International Children’s Emergency Fund)」という名称だったので、今の英語名称の頭文字とは一致しない。
英語の名称の頭文字をとっているので、英語の意味を考えてあげると、分かりやすいですね。
国際機関の名前には、「世界(World)」「国連(United Nations)」「国際(International)」がよく使われているので、
「W→世界、UN→国連、I→国際」と判断することができます!
また、「機関(Organization)」も頻出なので、覚えておくと便利!
ただ、がむしゃらに覚えるのではなく、よく出てくるワードを知っていると一気に覚えやすくなりますよ!
中学生・高校生のみなさんは一気に覚えてしまいましょう!!
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「インフレ」と「デフレ」 | アップ学習会 | 松原教室
こんにちは!松原教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
本日、4月18日は何の日だろうと調べてみると、4月18日は「ジンバブエの独立記念日」だそうです!
ジンバブエという国は、アフリカの南部にある共和国です。南アフリカ共和国やザンビアなどと接しています。
この国では、かつて「ハイパーインフレーション」という現象が起こりました。
「ハイパーインフレーション」とは、非常に高く急速にインフレーションが進むことです。
そもそも「インフレーション」とは、「物価が上昇すること(=物の値段・価値が高くなること)→つまり、貨幣(お金)の価値が下がること」です。
逆に、「物価が下降すること(=物の値段・価値が低くなること)→つまり、貨幣(お金)の価値が上がること」を「デフレーション」といいます。
政策の失敗や干ばつなどの自然要因も重なって、物不足に陥ったジンバブエ。
急激に物価が上昇し、2008年にはインフレ率(去年と比べてどのくらい物価が上がったか)は2億%を超えました。
その結果、卵2つの値段が1000億ジンバブエ・ドルになったそうです。
それに対応するために、すごい桁のお金が生まれました。100000000000000ジンバブエ・ドル(10兆)のお札なんかも作られました。
ちなみに、ジンバブエと同様の現象は、第一次世界大戦のドイツでも起こっています。
戦争で負けて、巨額の賠償金の支払いが課されたことなどが原因です。歴史の教科書にも、インフレで価値がほとんどなくなった札束で遊ぶ子どもの写真が載っています。
札束を抱えて、買い物に行くなんて現代の日本では到底考えられませんよね。
ちなみに、中学生・高校生のみなさんは「インフレーション」と「デフレーション」はどういったことか説明できるようになっておきましょうね!
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