西宮市阪神西宮教室ブログ


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05月 05, 2017

読み物、理科編② 水の融点の話

みなさんこんにちは!今回は水の融点の話をしていこうと思います。

融点や沸点という言葉はご存知でしょうか?

通常であれば水は0度を下回ると氷になりますし、100度を上回ると沸騰して水蒸気になります。

ですが、0度になっても凍らないようにすることが可能です。どうすれば凍らないように出来るか、考えてみましょう。

 

①水に何かを溶かす。

砂糖水にすると少しですが融点が下がります。ジュースはちょうど0度でも凍りません。ちなみに食塩水にするともっと凍りにくくなります。もし興味があれば氷に塩をかけてみてください。塩をかけたところが傷のように融けるはずです。昔、本で読んだことがあるのですがコップの周りのに氷を敷き詰めて、その氷に塩を振って0度以下の冷たい水(食塩水)を作りだし、コップの中の水を凍らせるというものがありました。難しい言葉で凝固点降下といいます。

 

②難:なぜ砂糖水と食塩水で違いがあるのでしょうか?(高校生内容なので読み飛ばしていただいて大丈夫です。)

凝固点降下は基本的に溶媒の中に含まれる他の物質の量に比例します。例えば、「1mol分の他の物質を入れる」ためにはショ糖であればショ糖342g分(C12H22O11の場合)が必要になります。反面、食塩(すべて塩化ナトリウムと仮定します)の場合は29.25gと圧倒的に少ないことがわかります。まずショ糖などの糖類は分子量が大きすぎますし、食塩はそもそも電離して水中では2つの不純物として存在します。電離する物質は凝固点降下させやすいのは水中で2つ以上の不純物に分けられるから、なのです。

 

③圧力を加える。

氷にストローを強く押し付けてみてください。ストローの形に溶けていくはずです。氷にひもかなにかを押し付けてみてください。融けていきます。

これは圧力を加えると氷が融けやすくなる、水の融点が下がるから起こる現象です。化学のおもしろいところの一つは身近な現象に例えて考えることが出来るからです。ぜひ楽しみながら、化学を学んでみてください!

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