良い問題集の解き方(小学生、公立編)
こんにちは。
今回は家庭でも実践できる問題集の選び方について私個人の基準をお話します。
例えば中学受験目的の子供にその学年の普通の計算ドリルをさせても目的は達成出来ませんし、反対に学習習慣を付けるために中学受験用の難解な問題集を買うのでは勉強が嫌になって習慣どころでないかもしれません。
最近の問題集は立ち読みが出来るようになっているので中身を確認します。公立にお通いの小学生が問題集を買う時は学習習慣作りが最も大きい目的になるので今回はそう仮定して説明を進めます。
まず、中身で読むべきは解答です。解答にしっかりと途中式などの解答が載っているものを選びましょう。ドリルを解く時は丸つけして間違い直しをしないと効果が激減します。学年の低いうちからこういった丸つけのクセを付けておきたいですね。中学に上がった時に自然と勉強方法が身につくはずです。
もう1点、達成感が得られるものです。特に小学生のお子さんは遊ぶことが大好きで勉強という苦難を嫌います。しかし、勉強は避けて通れない道であることも確かです。そこで、勉強をした後に何かしら達成感を得られるものにしておきたいです。解いた後になにか出来るもの。これが最も大切です。
大人の立場であれば将来のため、問題集を買い与えますが、子供の立場で考えてみると、遊びに行きたいのに問題集という課題が増やされた状態です。大人は勉強して欲しい、子供は遊びたくてやる気がない、という話は私自身が最もよく聞く課題です。それを解決するヒントになるのがごほうびと達成感です。
きちんと理解したら一緒に喜べる環境、ぜひ工夫してみてください!
主体性と勉強
こんにちは。教室長の和泉です。
前回の学習計画と少し被るところがありますが、高校時代の恩師にいただいた言葉を紹介しようと思います。
その言葉は「犬になるな、猫になれ。」というものでした。
これだけではわかりづらいので早速意味を説明します。犬はご主人様の命令に忠実、猫はわがままで自分の意思に忠実、というものです。勉強において指示を待って言われたことだけを勉強する人は伸びず、やりたいことをあれやこれやとやる人は伸びる、といったことを教えてくださいました。伸びる人の勉強、というものは自分であれやこれやと考えて伸ばすものです。例え失敗しても軌道修正もしっかりと自分で考える。勉強はそうして行くのがよいと教わりました。いまでも心に残っています。
今はそれを教える立場に。どこまで丁寧に教えられているかはわかりませんが教わったことをしっかりと考えて、自分の言葉として自信を持ってお話したいものです。
新しい学習計画の立て方
こんにちは。
受験真っただ中ですね。高校受験は2月10日に私学受験が始まり、15日には推薦入試が始まります。
受験でない学年の方々は学年末テストがやってきます。今、小学6年生の人はもうすぐ中学生、という時期ですね。
さて、今回は私がお勧めする学習計画をご紹介します。ただし、私の教育方針は押し付けの教育ではありません。すべて真似するのでなく、これは使えそうだ、と思ったところを参考にしていただければ幸いです。
1.学習計画とは
1発目から書きますが、私は計画立てた勉強そのものに問題があると思っています。計画ははっきり言うと全く勉強と関係ないため、自分がどんな問題でミスをするのかわかりようがなく、例えば1時間で2ページと区切ればわからなくても先に進めなければならなくなります。正直、そんな細かい計画を立てる時間があるならその時間を勉強に回してほしいです。ただし、学習計画はうまく利用すればやる気を引き出せる引き金にもなります。うまい計画の立て方を考えてみましょう。
2.精神面から考える計画
・時間刻みで作る。
・これだけやれば満足だろう、というもの
・土日偏重な計画で、日ごとに科目を決めているもの
以上3点は個人的に問題がある計画だと思います。まず勉強は自主的にやらないと効果が劇的に低くなります。主体性がある勉強はかなり効果が高まります。最も大切なのは日ごろから20分や30分でもいいので勉強しておくことですが、どうしてもテスト前まで出来ていなかった場合は週刻みで計画を作ることをお勧めします。
2週間前の土日に課題と副教科、直前の土日にわからないところの直し。この1行で十分計画が出来ています。僕は大学入試の時なんて気分によってやりたい科目のマーク試験、2次試験を解いて納得いくまで直しをして終わる、なんて勉強方法をとっていましたが、高1高2で考えれば1日に1時間ほどで偏差値が10以上伸びました。主体性があるからです。やる気が出た科目をやる。それ以上効率的な勉強方法はないと考えています。極端な話、科目が偏るようならあせってくるのでおのずと偏りは無くなってくるはずです。この日までにこれを終わらそう、くらいにしてみてはいかがでしょうか。
あとは副教科のコツは勉強を楽しむこと。副教科は楽しめてなんぼです。笑えるような自作のノートを作ってみてもいいでしょう。苦しんでやっても効果は薄いです。5教科を楽しむよりもはるかに楽でしょう。
また、テスト勉強に満足は最も危険です。100点以外は課題があるにも関わらず、単語カードを作って終わり、教科書を熟読して終わり、といった勉強を聞いています。熟読しきった、単語カードを作った、これらはすべて満足感が得られますが、使わないと効果が薄いのです。英語も同じで単語を覚えただけでテストに臨んでも大した効果はありません。結局のところ、勉強はわからなかったところをわかったに書き換えていくゲームなのです。それよりも自分からあれがいいのでは、これがいいのでは、と創意工夫するだけで勉強に主体性が生まれ、はるかに効率的に学べます。何度も言いますが、勉強は受動的にやっているといつまでたっても覚えられません。自分から知識を取りに行かなければなりません。
あともう一つは土日偏重型。土日に6時間7時間しっかり勉強できる人なら何も言いませんが、平日に全くやらない人が土日になっていきなりやりだすなんてことはめったにありません。テスト前の平日くらい、部活もないのだから、頑張りましょうよ。と僕は言いたいです。
楽な勉強の仕方、それは主体性を持った勉強というものです。私は塾で勉強を教えますが、伸びる生徒はしっかりと勉強して、質問がたくさんあります。付箋を大量に貼って持ってきてこれ全部・・・と持ってきた生徒もいました。その大量の付箋はたくさん努力した証です。自分が努力して、考えてわからなかった問題をわかるようになることは本当に価値が高いです。それがわかるに変わる時間が結果的に最も楽でよく伸びる勉強方法なのです。
試験、試験ですが、今できることをしっかり頑張っていきましょうね!
割増の割引、割引の割増
今回は算数の割合についてお話します。
突然ですが、何かの商品があって、二割増の二割引っていくらになるかわかりますか??
よくひっかかってしまう人がいるのですが、実はこれ、元の値段より安くなるのです。ちなみに、1000円の商品だと二割引の二割増は960円と、4%引きになるのです。
これは割合の掛け算によって引き起こされます。二割引は0.8倍、二割増は1.2倍です。二つとも書けると、0.96倍になるため、元の値段より安くなることが分かります。ついでに言うと、0.8倍は4/5倍と等しいので同じ値段になる割合は5/4倍の1.25倍。25%増しだという事が分かります。ただし、値段の増え方は二割引も二割増も1000円の商品なら200円引きか200円増しになります。
なぜこんなことが起こるのかというと、二割引や二割増は1000円という同じ元にする量があればどちらも200円を増やしたり減らしたりするのですが、二割引した後に二割増をすると、800円の二割増になってしまうため、160円しか増えないことになってしまいます。逆にかけても同じで1200円の二割引だと240円引くことになる結果、元よりも安い値段になるのです。
算数というのは不思議なものですが、式にしてみると意外にわかっていくものです。何かをわかった、面白かった、という体験は素晴らしいものなので勉強を楽しみましょう!
受験レストラン
中学受験もセンター試験も間近になりました。試験で全力を出して悔いの残らない受験にしてくださったら幸いでございます。
さて、今回は試験の時におすすめの飲み物をご紹介します。参考にしていただければと思います。
・紅茶、コーヒー
紅茶やコーヒーはカフェインが含まれており、集中力の上昇には効果的です。糖分が欲しいならすこしあまめに作ってみましょう。私は受験本番、紅茶に蜂蜜を入れて冬場なので熱々にして持っていきました。カフェインが眠気を減らすために普段の勉強にも非常に効果的です。
ちなみに、紅茶やコーヒーのカフェインは眠気防止には役立ちますが眠気を消す作用はあまりありません。眠くなる前に飲んでおきましょう。
・糖分
頭を使うということは大量のエネルギーを使います。ダイエット中だろうが糖分は取るべきでしょう。
ただし、摂りすぎには注意すべきです。麺類や大量の米を食べた後は血糖値が一気に上がり、そして一気に下がります。その際、疲労感が起きて眠気の原因になります。取るなら少量を小分けにして。または低GI食品というゆるやかに血糖値を上げる糖分にしましょう。