受験前の心得(本番直前編)
こんにちは!
高校受験であれば本番直前の人も多いのではないでしょうか。緊張してしまう、といった方に向けて今回は記事を書こうと思います。
1.受験本番
当たり前ですが、全員が同じ条件です。ということは周りも同じ条件で戦いに来ています。その中で自分だけ実力が出せないと厳しいですよね。
受験は周りに関係なく合格点が決まると考えておくとその合格点がライバルになるので周りが全く気になりません。横の人がどれだけ高得点を取ろうがもともと決まっていたであろう合格点に変わりはないのですから。要は目の前の試験に集中してほしいのです。受験で最も不必要なのは後悔です。あの時ああしてれば・・・よりも今目の前の試験に全力を出すべきでしょう。
2.試験中
試験中は誰しもほとんどの人がミスをします。私自身もセンター試験でかなり大きな書き間違いをしてしまい、得点を少し落としている苦い経験があります。
しかし考えてみてください。中間テスト、期末テストで一切ミスがなかった試験がありましたか?計算ミスや覚えていたはずなのにそこだけ忘れてしまった、という経験はおそらく経験されている方が多いはずです。5教科を一切のミスなく解くほうが難しいのです。試験は100点を取りに行くのではなく自分の実力通りの得点を出すのが目的です。たとえ難問に直面してもそればかりに集中して時間切れになるよりもわからない問題はすっぱりあきらめるのも手でしょう。
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日本史読み物①~院政とは?~
こんにちは!パーソナル学習会でございます。
今回は全く趣向を変えて日本史について考えていこうと思います。
第1回のテーマは「院政」についてです。
まず院政について。院政は白河天皇が始めたと言われる政治体制のことで、白河天皇は息子の堀河天皇に早くから天皇の位を譲り、自らは白河上皇、という「上皇」という立場で政治を行いました。ちょうど藤原氏の摂関政治が終わりを告げ、武士の世の中になる時期が最も院政で有名です。白河上皇、鳥羽上皇、後白河上皇はよく教科書にも出てきますね!
・なぜ摂関政治が衰えて院政になったのか。
摂関政治は藤原氏が天皇に娘を嫁がせ、生まれた子供を天皇にして自身は天皇が幼いときは摂政、天皇が成人したら関白という位につけてもらい(人によっては関白になっていません。)、政治を行いました。天皇の一族になっているため、発言力はかなりのものです。
が、この政治は後三条天皇の即位によって衰退します。後三条天皇、白河天皇の父親にあたる人物ですが、彼は母親が天皇家の人物です。彼は1068年、天皇に即位すると皇族重視の政治を行い、翌年の1069年に延久の荘園整理令を発令(宣旨枡という枡を使って単位の統一を行った話は高校日本史ならよく出ます!)するなど徹底的に自分の力を発揮し、藤原氏は発言力を落としていきます。後を継いだのが後三条天皇の息子の白河天皇です。彼も皇族重視の政治を行い、院政を行うことで藤原氏ではなく自身の発言力を高めました。
簡単にまとめると藤原氏を外戚としない天皇が即位したから、と考えておくとよいでしょう。
・院政の問題点
院を立てた白河上皇は院庁を作り、院に北面の武士を設置して、そしてそこから院宣(院の指示)が出されました。白河上皇は堀河天皇、鳥羽天皇(堀河天皇の子)、崇徳天皇(鳥羽天皇の子)と次々に天皇を変えていきます。成人すれば天皇が政治を行いたくなりますが、幼い子は政治が出来ないので、代わりに上皇が政治を行う形が多かったとされます。白河上皇が亡くなったとき、天皇は崇徳天皇、そして上皇になったのが鳥羽上皇になります。(堀河天皇は亡くなっていました。)
鳥羽上皇は崇徳天皇と仲が悪く、わずか2歳の自分の子、近衛天皇を天皇にしてしまいます。しかし1155年、近衛天皇が亡くなり、その翌年、鳥羽上皇もなくなってしまいます。その年、その後継ぎ争いとして崇徳上皇とその崇徳上皇の弟、後白河天皇が大きな戦闘を起こします。これを保元の乱といいます。1156年のことでした。その乱は後白河天皇側の勝利に終わり、彼が今度は院政を始めるのですが、後白河上皇とその子、二条天皇とでまた争いが起きてしまいます。これを平治の乱といいます。1159年のことでした。
彼らは武士の力を借り、大きな戦争に発展します。院政はこのように後継ぎ争いのため、親子間や兄弟間の仲を悪くしてしまい、結果的に戦いとなってしまうといった側面もあったのです。
・今回のまとめ
院政の始まり方から、保元の乱、平治の乱に発展するまでをしっかり流れで覚えておきましょう。院庁、院宣といった語句もしっかり覚えておきましょう。
人物も出てきます。白河上皇と後白河上皇は全く時代が違うのもお分かりいただけたかと思います!
日本史、歴史は楽しく流れを覚えていくととても早く覚えられますよ!今回は変わった趣向でしたが、また機会があれば別の時代も解説します!
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蛍雪の功 パーソナル学習会打出教室
早いものでもう2月に差し掛かりました。1月は行く、2月は逃げる、そして3月は去るといわれ、3学期はとても早く過ぎてしまいます。受験生のみなさんは大変な時期かと思いますが今できることを1つずつしっかり頑張りましょう。
さて、みなさん蛍雪の功という言葉をご存知でしょうか。
語源は夜に本を読むための明かりが無いほど貧乏な家の人が夜の光のために夏は蛍を捕まえて、冬は雪の光で勉強し、最後は試験に合格した、という努力が報われるという話です。努力は必ず報われるのか、と言われると私は必ずとは思いません。しかし努力もせずにむやみやたらに目標を下げたり、報われなかったりして愚痴をこぼすのは違うのではないのかと思います。
努力は必ず報われる、わけではありません。試験で考えれば何が起こるかわからないからです。私自身もほぼ合格間違いなしと言われていた滑り止めの大学の試験に風邪をひいてしまい、あまりの体調の悪さに落ちてしまったことがありました。
しかし努力をしないと勝ち取れないものがあるのです。0%で絶対無理だと言われているものを20%にすれば合格することもあるでしょうし、70%で少し不安なものを98%にすれば安心感が違います。それに努力をせずに落ちてしまってもしかたないかと何も得るものはありません。
根性論を語るのはあまり好きではありませんが、みなさんにしっかりと努力をしていただいて、そして私たちはその努力の成果を最大化するための手助けをしています。努力する。根性のような言葉ですが一度やってみたら自分の人生が味わい深いものになりますよ!
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問題集は1冊をしっかり解くべき?それともたくさん解くべき?パーソナル学習会打出教室
こんにちは。寒いですね。巷ではインフルエンザが流行っております。インフルエンザは乾燥しているとかなり罹りやすい傾向にあるみたいです。が、もちろん疲れて免疫力の弱った体にもかかりやすいものでしょう。手洗い、うがいをしっかり行って、暖かくして無理をしないようにしてください。
さて、今回はよく言われる問題集の持ち方について考えていきましょう。問題集は1冊を何度も解くのが良い、と言われていますよね。もちろん勉強方法に正解はありませんので私の考えを述べさせていただきます。
・1冊にまとめたほうがいいもの
単語帳、熟語帳
単語帳は英語にしても国語にしても、基本は1冊にまとめておくべきでしょう。単語帳を何冊も用意しても知っている単語がまた新たに出てくるだけです。単語帳の例文を問題集のように使うというのなら話は別ですが、最近の単語帳はどれも本当によくできているので中身を見て「これだ!」と思ったものを買うべきでしょう。システム単語帳やターゲット、ネクストステージといった有名どころであっても必ず一度は手にして見るべきです。また、単語や熟語は1冊を徹底的にやって効果のあるものだと考えられます。
・2冊以上を勧めるもの
演習用の問題集
これこそ賛否両論あるかと思いますが私は2冊以上解いておきたい派です。ただし手当たり次第に解くわけではなく、1冊を十分に仕上げて(できない単元は2周します。)次の問題集に移ります。3周4周を徹底的に解くことは私はおすすめしません。特に英数は新しい問題に触れずに同じ問題ばかりに触れることで単元ごとに固定概念がついてしまい、柔軟な発想が出来なくなる恐れも存在します。1つの問題集を理解したら、次は新しい問題に触れて知った知識が使えているかどうかを確認するべきです。どの教科も問題の出し方は様々で1冊の問題集で対応することは難しいです。例えば・・・
例A:目安箱の設置、公事方御定書などを制定した将軍の名前を答えよ。
例B:享保の改革を行い、質素倹約を奨励した将軍の名前を答えよ。
例C:(年表があって)Aの時期に当てはまる江戸幕府の8代目将軍の名前を答えよ。
すべて答えが徳川吉宗ですが、すべて聞かれ方が違います。問題集を変えたほうがいい理由はこれで、同じ問題集で同じ答えの者は出づらいのでいろいろな聞かれ方をされておくべきでしょう。
また、模試対策で過去問をやるならそれは絶対に2冊以上はやるべきです。1冊1冊じっくり解くのはもちろんですが1冊では明らかに数が足りません。
問題集をうまく利用してこそ、成績が伸びるというもの。どれだけ評判が良い問題集でも適当にやってしまうと宝の持ち腐れです。まず1冊1冊を丁寧に理解していく、といった勉強の本質は変わることはありません。
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兵庫県公立受験制度の特徴と公立入試問題の傾向を考える。
あけましておめでとうございます。本年度もパーソナル学習会打出教室と打出教室ブログをよろしくお願いいたします。
さて、最近は勉強方法について記事をまとめてまいりました。今回は兵庫県の公立入試も2か月前ということできちんと考えておきたい点をお話しします。
まずは概要について半年ほど前にまとめてあるのでそちらをご覧ください。
概要はご理解いただけたでしょうか。兵庫県は内申点と本番の得点が1:1になっています。内申点がきちんと取れていないとまず受験の土俵に立てないということはしっかりと覚えておいてください。そして同じくらい大事なのが本番の入試の得点です。内申点の中では5教科100+副教科150点と5教科と副教科の得点の割合は4:6ですが、これに本番の得点が入ると5教科は内申点100+本番250=350点、副教科はそのまま150点となり、実際の比率は7:3になっています。7:3の3の副教科だけ取っていれば公立は合格できる、ということは私自身は無いと考えています。内申点も本番の試験をとる実力もどちらも欠かすことは出来ません。実力テストがあまりとれていない状態で内申点だけ高い状態は実際上かなり危険で、難しすぎる高校を受けてしまう場合もあるのです。それだけ進路決定、受ける高校の選択は慎重になる必要があります。内申点が足りているから、というよりも実力も把握しましょう。
・兵庫県公立入試の傾向
私自身の主観に基づいての話になりますので、あくまで参考としてください。公立入試は難易度の低い問題と難易度の高い問題が極端に離れています。これにより実際の得点差がかなりつきにくくなります。問題の難易度がすべて普通であったり、難しい問題ばかりだとその試験の時にひらめいた人だけが高得点となります。が、簡単な問題は得点し、応用問題は得点できないといった形が一般的、平均的なスタイルになります。
例えば数学でいえば小問集合や連立方程式がかなり簡単な傾向はありますが、一次関数や空間図形、確率はかなりの難問が出題されています。しかし難問であっても(1)や(2)といった前半はかなり簡単なものが多く、本来得点しなければならない場所に当てはまります。計算ミスなどはかなり致命的になるので丁寧に解く必要があります。また、問題の選定もかなり大切で、少し考えて考え込みそうな問題は解かないのも手です。ほかの大問の(1)や(2)を時間切れで落とす方が余程致命的になるからです。時間切れに困るのならばこれも手段でしょう。時間切れになる最大の要因はわからない問題を考え続けることです。時間が無限にある勉強の時はこれでいいのですが、時間が有限である試験の時にこれはまずいです。また、確率はかなり変わった思考力を問われる問題が出題されます。ただ全部書くだけのやり方ではなく規則性を見つける訓練も必要でしょう。
英語も同様に問題選定が大切です。長文がたくさんで時間切れになりやすいです。長文や並べ替えばかりなので基本的に速読の練習をするのが効率的ですが、一つの手段としてはリスニング中にほかの問題を解くことです。リスニングはいきなり始まりません。先にかなり丁寧な説明をします。その間に解いておくのも一つの手でしょう。ただし、リスニングは再度放送されないので集中しすぎないようにしましょう。問題にのめり込んでしまうのなら絶対におすすめしません。聞き忘れは一切取り返しがつきません。
理科は物理、化学、生物、地学からまんべんなく出題されています。難易度も基本的なものから応用的なものまで出題されています。時間切れはあまりありませんが、計算に時間をかけすぎて時間切れにならないよう、時間の感覚はきちんと持っておきたいです。化学か物理の計算はおおむね出題されると思っておいて損はないでしょう。
社会は地理、歴史、公民から出題されています。個人的にやや難解なのは歴史。きちんと流れを覚えておかないと苦戦することが想定されます。流れとつながりを覚えずに単語だけ覚えて問題を解きにいくのは無謀です。反面、地理や公民はやや基礎的な分野が出題されるため、ここで得点を落としてしまうと差をつけられてしまいます。十分に対策する必要があるでしょう。
しかし、理科、社会共通して恐ろしいミスが存在します。記号問題を文章で書いてしまうことです。ウ、Cu のようにウを答える問題でCuと書いたり、銅と書いたり、また元素記号で書きなさいと言われているのにO2と書いてしまうミスが多発します。特に記号問題は入試問題の中でも落とせない場所ですが、これをするとかなり致命的です。問題文の読み違いだけは絶対に避けて細心の注意を払いましょう。
国語は長文に加えて古文も出題されはいますが実際上かなりオーソドックスな傾向です。簡単な問題は簡単で、難しい応用は難しいいわゆる兵庫県の模試を最もよく表した形になっています。対策をとるならば過去問を解き、解説を熟読することでしょう。計算ミスの概念が存在しませんが、問題文の読み違いは起こりやすいので問題文はよく読むようにしましょう。
どの科目も共通して言えることは問題文をしっかりと読むことです。国語、理科、社会はかなり大切ですし、数学も二等辺三角形だったり、正方形を見落とすと問題が解けない事態に陥ります。意外な落とし穴ですよ。
もう入試本番まであと2か月ほどになって参りました。今できることに全力を注いでください。この記事を読んでくださった方の助けに少しでもなれば、と思います。
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