大阪市あびこ教室ブログ

むごい教育とは何か。

その昔、今川義元が徳川家康を人質に取り、

「竹千代(家康の幼名)にはむごい教育をせよ」

と家来に命じました。

家来達は朝から夕方まで休む間もなく竹千代を鍛え上げ、

一日が終わった夕方には、

竹千代には便所で腰を下ろせなくなるほどでした。

数日して、義元は竹千代の養育係を呼んで

「むごい教育をしているか？」

と尋ねました。

「はい、朝起きてからすべて駆け足で行動させ、

食事も粗末な野戦食、休憩もなく、

剣術・馬術・武術と休む暇を与えておりません」

と得意気に報告した養育係。　

これを聞いた義元は

「馬鹿者、お前達は余の言っていることがわからないのか。

今日から食事には山海の珍味が入っている最高のご馳走を与えよ。

それからいつも美女を与え、遊ばせておけ！」

と激怒したそうです。

高生の毎日は、

いろいろな困難、悩み、試練練、つらさ、

苦しみがつきものです。

でも、そういった経験の積み重ねが、

強い人間を育ててくれます。

最近は、子供がぶち当たる壁を

親が処理してあげるという

「むごい教育」も多くなった気がします。

保護者として、

彼らが経験するすべてのことを受け入れ、

よい成果には素直に喜び、

困難の壁には、過剰なサポートをせず、

子供を強くしてくれる材料だと思い

感謝し、見守る。

そんな心がけも必要です。

社会が大きく変わろうとしている今、

子供に求められるのは何より

「生きる力」でしょうから。