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「本というものが新しい洞察を与え、読み手を啓発してくれるのは、すぐに理解できない言葉があるからである(「本を読む本」から抜粋)」 天王寺教室
前回記事にて読書の有用性について述べた。
まずは読書することが大切である。
しかしいつまでも読むことだけが目的であってはいけない。
「どのようにして読むか」が大切になる時期が必ずやってくる。
そのため世間には多くの「読書の技法」についての著作がある。
むしろありすぎてどれを選べばよいかわからなくて困ってしまうだろう。
そこで私がオススメするのは「本を読む本」である。
(タイトルは本文より抜粋)
35年以上前の本だが、その内容は全く色褪せていない。
「読書の意味」からはじまり、
「レベルに合わせた読書技法の解説」を行い、
「読書と精神の成長」で締めくくられている。
これらがしっかり理解できれば大人になっても大丈夫である。
なぜなら本書にもあるように、
「読書技術には『手助けなしの発見』のための必要な技術が
全て含まれているのである。
鋭い観察力、確かな記憶力、豊かな想像力、
そして分析や思考によって鍛えられた知性、
これらが全て要求される。
というのも、理解を深めるような読書は、
本という教師がついていても、
本質的には『手助けのない発見』と変わらないからである。
~中略~
学校を出てから教養を身につけようとすれば、
頼るものは教師のいない読書だけである。
一生のあいだずっと学びつづけ『発見』しつづけるには、
いかにして書物を最良の師とするか、
それを心得ることが大切なのである」 からだ。
技法の解説以外にも上記のように素晴らしい言葉で溢れている本書であるが、
正直なかなかに難しい。
かなり優秀な中学生でもかなり厳しいレベルである。
が、少し頑張って新たな世界を切り拓いてほしいと切に願う。
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