大阪狭山市金剛教室ブログ


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12月 28, 2020

LiSAの「炎」が感動する音楽的な理由について|アップ学習会 金剛教室

みなさんは鬼滅の刃の映画は見に行かれたでしょうか。もちろん受験生のみなさんにおかれましては、映画など見に行かず黙々と勉強していますよね!

 

 

「え、受験生なのに見に行ったの?」

 

 

 

…なんて何人かの生徒には言いたいところですが、たまには息抜きすることも大切です。

勉強と息抜きのバランスを考えながら、自らを律してやっていってくれたらなと思います。

 

 

ちなみに僕は金剛教室での授業の直前に見に行ったのですが、涙目で授業をするのは嫌だったので、涙を堪えるのに必死でした(笑)

 

 

 

ところでみなさん、LiSAさんの鬼滅の刃無限列車編の映画主題歌、「炎」(←ほのおと書いてほむらと読むらしいですね)は聞きましたか?

 

最近よく流れているので聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

もしまだ聞いたことないという方は、YouTubeにMVとThe First Take ver.の二つが上がっているので是非聞いてみてください。

(※ちなみに僕はTFT ver.の方が好きです。)

 

 

 

さて、この楽曲ですがめちゃくちゃ感動しませんでしたか?

 

もちろん、映画の世界観に歌詞がリンクしてることもその理由の一つなのかなと思います。

しかし今回は、この楽曲が何故こんなにも感動するのかを、音楽的な視点から見ていきたいと思います。

 

 

 

 

ということでここからがようやく本題です(笑)

 

 

今回はこの楽曲が何故こんなにも感動するのかを、①コード進行、②転調の二つの側面から解説していこうと思います。

音楽に関する用語を知らない人にもなるべく分かりやすいように解説するので安心して読んでください(笑)

 

 

 

①コード進行について

 

コード進行とは、ざっくり言うと曲の雰囲気を決めるものです。

コード進行が変われば、同じメロディでも違う曲のように聞こえるのです。

不思議ですね。

機会があればまたこの話もしようと思います。

 

この楽曲のAメロとサビには6451進行というコード進行が使われています。

実はこの6451進行を使っているというのが一つ目の感動ポイントです。

 

この6451進行は、感動的な響きを持つコード進行として知られています。

実際にこの6451進行を使っている曲として、スピッツの楓、King Gnuの白日、AKB48の会いたかった、NovelbrightのWalking with you、164の天ノ弱、Orangestarのアスノヨゾラ哨戒班、などなど様々な曲があります。

 

炎ではこの6451進行が1番盛り上がるサビで効果的に使われており、これがメロディと歌詞とマッチすることで感動を生み出しているのです。

 

 

②転調について

 

転調とは、一つの曲の中で急に雰囲気が変わることを言います。

炎でもこの転調が使われているのですが、この転調がなかなか特殊なのです。

 

少し専門的な話になるのですが、多くの楽曲では曲のキーが半音高くなる転調が使われています。

例えばKing Gnuの白日の転調がこれにあたります。

 

しかし炎では一般に使われている半音高くなる転調ではなく、全音高くなるという珍しい転調が使われているのです。

しかも1番盛り上がるサビにかけて、この全音高くなるという珍しい転調を使っているのです。

 

 

 

①②を踏まえ、改めて炎の曲の構成について見てみると、感動的なAメロからBメロを経由し、あまり使われない全音転調をした上で、感動的なコード進行のサビに戻る、というふうになっています。

他の楽曲ではあまり見られないような曲の構成が、炎の感動を生み出しています。

 

 

炎が感動する音楽的な理由は、今回紹介した他に、ラストサビ前のギターのグリッサンドがヤバいとか、サビに入る際のストリングスがエモいとか、まだまだ沢山存在します。

ですがこれらについて話しだすとキリがないので今回はこの辺で止めておきます(笑)

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

講師W

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