参勤交代 | 藤井寺教室
こんにちは!藤井寺教室です!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回の記事では、中学社会科歴史的分野の「参勤交代」について解説します。
参勤交代とは、江戸時代に大名が1年ごとに江戸に参勤すること定めた制度をいいます。
1603年に成立した江戸幕府は、幕藩体制により全国を支配していました。各藩の大名と将軍が主従関係を結んで、大名を通じて全国を支配していました。
その大名を従わせて統制するために、1615年に『武家諸法度』という法令を定めました。この法令では、城を無断で修理してはいけないなどの大名が守らなければならないルールが定められていました。
3代目将軍の徳川家光の時代に、この武家諸法度に参勤交代の制度が追加されました。
参勤交代は、大名が自分の領地と江戸とを1年おきに往復します。つまり1年は自分の領地に居て、次の1年は江戸に居て…ということを繰り返していました。自分の領地と江戸との間を移動する際には、多数の家臣を連れた大所帯で移動をしました。これを大名行列といいます。
さらに、大名の正室(妻)と跡継ぎは江戸に住まわせないといけませんでした。
このような参勤交代が行われた目的として、江戸の将軍のもとに参勤させ江戸での門番や火番といった仕事をさせることで、将軍と大名との主従関係を再確認させ、幕藩体制を維持することが挙げられます。
また、直接的な目的ではないと考えられているものの、大名に参勤交代によって財政的な負担を強いることで各藩の勢力を削いで幕府へ歯向かえなくするという効果も結果的にあったと考えられています。さらに、参勤交代のために道路が整備されて、その道中の町が整備されて発展するなどの効果もありました。
<まとめ>
・参勤交代とは、江戸時代に大名が1年ごとに江戸に参勤すること定めた制度のことをいいます。
・3代目将軍の徳川家光の時代に『武家諸法度』に追加されました。