人の価値観と指導
個別指導をしていてたくさんの価値観に触れることがあります。今回はその価値観についてお話します。
価値観は人それぞれ、というのは色々聞くことがあるでしょう。私にも価値観がありますし、もちろんこの文章をご覧の方も私とは異なる価値観をお持ちです。
例えば、私はほとんどお酒を飲まず、お酒の味が好きではないので、終日飲み会で飲み歩いている人の気持ちを理解出来ません。反対に言えばお酒を飲まない私にたいして何を楽しみにしているか、という人もいるはずです。お酒大好きな人とお酒嫌いの人とでは相容れない関係にあります。
こうした時、私が注意していることが価値観を押し付けないという点です。理解は出来ませんが、私はお酒を世の中から根絶しよう、とは微塵も思いません。お酒が好きな人が世の中にたくさんいるからです。塾の講師、教室長も同じです。個別指導における指導、というものは価値観の押し付けは良くないものであり、相手が文系脳なのか、理系脳なのか、それをしっかり判断してプランニング、かつ指導にあたる必要があると考えています。
個別指導塾で得点を上げる最大のポイントはいかに相手の勉強時間を増やせるか、そこにかかっています。いかに解説が上手かろうと、熱心に指導に当たろうと、生徒の勉強時間を増やせる何かがないと得点を上げられる講師にはなれません。勉強時間を増やしてあげるには価値観の押しつけは反発を招いて効率を下げることになるので良くなく、相手と信頼関係を作り、この人のためなら頑張れる、といった関係になれるように努力すべきでしょう。
人は自分のためにはなかなか頑張れません。努力のベクトルを他人を喜ばせることに向け、誰かを喜ばせるために頑張って欲しい、ということを伝えてみると普段の指導がより一層深いものになるかもしれません。参考にして頂ければ幸いでございます。