大阪市南巽教室ブログ


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09月 18, 2017

ごっちゃするなシリーズ ~歴史編~  南巽教室

ごっちゃするなシリーズ~歴史編~

 

先日、某テレビ番組で日本の歴史をテーマに長時間やっていましたね。

 

さすがにずっと観てはいないですが、改めて歴史って興味持ったら面白いものですね。

 

今回は苦手な人はほんまに嫌いという歴史を題材に暗記分野といわれるところの覚え方のコツ

を紹介します。※長くなるので暇なときにでも読んでください笑

 

 

先ほどふれたテレビ番組の話題で生徒さんと話したり、社会の授業で紹介したりしましたが、そこで気づきました。

 

“けっこう歴史をごちゃごちゃにしているな”

 

と。

 

厩殿王(うまやどのおう=聖徳太子)も源頼朝も織田信長も徳川慶喜も

 

とりあえず昔の人、みんな絵しか残ってないし、同じくらいの人やろっ  て思っている生徒が

案外多かった。

 

今例に挙げた歴史上の人物は400600年くらいずつズレています。

自分たちと徳川家康くらい歳はなれています笑

 

あと似たような人物名や用語もごっちゃになっていませんか?

 

・朝廷と幕府と政府

・摂政と関白と院政

・渡来人と遣隋使・遣唐使

・南蛮貿易と勘合貿易

・鉄砲伝来(1543年)とイエズス会のキリスト教布教(1549年)

→鉄砲はポルトガル人からで、キリスト教のフランシスコザビエルはスペイン人

鑑真とカンジー(これ同じ人だと思っていた子、ほんまにいるんです…)

 

歴史は「暗記分野」「覚えるだけ」と思っている方が少なくないと感じます。

 

確かに粗っぽく言えばそうなるのかもしれませんが、歴史ほど背景を押さえれば

楽しく覚えられる分野です。

 

ではどうすればその背景を押さえられるか?

 

まず原始時代は別として、基本的に使っている場所は同じで、場所と権力の取り合いの繰り返しだということ。

そして誰が権力をもって、どこでルールを決めて、どのように文化が発展、移り変わりしていったのかを大まかにでも

並べてみることです

 

①~5世紀 卑弥呼や大王を中心に権力者が古代の朝廷で政治をしだした時代(邪馬台国・古墳時代と呼ばれる)

6世紀~11世紀 貴族が中心の時代。天皇を中心に朝廷で政治をしていた時代(飛鳥、奈良、平安)

12世紀~19世紀 武士が権限をもち、将軍を中心に幕府で政治をしていた時代(鎌倉、室町、安土桃山、江戸)

※室町時代末期の武士が覇権争いする時代を戦国時代と呼ぶ

19世紀~天皇から国民へ主権が移り、政府が政治をしていく時代(明治、大正、昭和、平成)

 

4種類くらいに分けてまず距離感つかんでください。

時代の名前も

①は遺跡をもとに分けた名前

②は朝廷があった都の場所(奈良=平城京、平安=平安京)の名前

③は幕府(=将軍の城)があった場所の名前

④は年号(昭和とか平成とか。ちなみに日本で最初の年号は大化の改新(645年)で有名な“大化”)

 

※ここからは長いたとえ話が続きます。あくまで一個人の見解ですので多少の解釈の違いはご了承ください。

歴史苦手な方や、読みつかれた方はとりあえず上記四点をまずつかんでくださいね。

 

場所と権力の取り合いに関して、授業でも使った話ですが

学校に例えるなら同じグランドでも30年前は野球部員が多くてほぼ独占していたが、10年前からはサッカー部の方が優先して

グランドを使っている。で、どちらが優先してグランドを優先するかをキャプテン中心にケンカで取り合うみたいなもんです。

 

②飛鳥時代~平安末期

元々は校長先生(=天皇)が決めて顧問や教師(=貴族)が職員室(=朝廷)でルール決めていた。

校長先生が女性校長だったときは教頭(=摂政)がルールを決めよう。

歴代教頭の中でも仏教の考え方を元に教師のランク(=冠位十二階)と教師の心得(=十七条憲法)きめたのが厩殿王(聖徳太子)

 

その後、だんだん職員室内でも次の校長、教頭争いが起きだした。何回か職員室の場所を変えた。

そうこうしているうちに教師が担当している体育会のやんちゃな生徒(=武士)が権力もちだして、収集がつかなくなった。

 

③鎌倉~江戸

それならケンカと権限強い奴を生徒会長(=征夷大将軍)と各部活のキャプテン(=御家人とか大名とか)中心に

生徒会室(=幕府)で決まりきめていいから暴れるな、と言われる時代になった。

初代は源頼朝君が生徒会長に任命される。

しばらくは源君兄弟で学校を仕切っていたけど、だんだん先生の指導も厳しくなってきたところ、モンゴル学校からケンカ売られる(=元寇)

一応追い返したけど戦ってくれた生徒たちが歯向かう様になって、源君の生徒会室は潰される。

 

一瞬先生たちが「やっぱり教師が仕切る。30年前の校則にする!」と言い出すが、反対されて失敗。(=建武の新政)

 

結果、ある部活の主将だった足利くんが「まぁ先生の気持ちもわからんでもないけど、僕らに任せてみてくれ」と新しい生徒会誕生(=室町幕府)

 

でも結局生徒会がグダグダになってきて、ケンカの強い奴のボスの座争いになる(戦国時代)

 

ケンカ強い生徒の中でも織田は一番強くて全校のボスになった。織田君にパシリにされてた明智君がキレて織田君をしばいた。

織田君が良くしてあげていた後輩の秀吉君が、明智君しばいて次のボスになった。

 

その後秀吉君が卒業して弟(子孫)にボスの座を引き継がせる予定だったがお金持ちで成績優秀な徳川さんちの家康君に権限をのっとられる。

家康君が新たに立ち上げた生徒会(=江戸幕府)はしばらくの間権限を持ち続ける。※60年ほど続く。

徳川家茂くん、慶喜くんの時代にそこまで他校との対外試合は受け付けていなかったが、インターナショナルスクールのいかつい海外留学生チーム(黒船・ペリー来航)に無理やり試合を吹っかけられて、一部の主将や部員たちが「このまま自分たちだけではヤバい…やっぱり先生に相談しよう。」

ってなる。

 

④明治~

学校のルールは校長を敬っている先生とちゃんと生徒から選ばれた生徒会(=明治政府)で決めなおそう!他の学校からも色々学ぼう!

インターナショナルスクールとは姉妹校の提携をしよう。

(でも選挙に関われるのは成績のいい3年生男子生徒だけだよ→もう少し点数低くても2年生以上ならok→女子も含めて1年生からok

 

という感じでしょうか。長々とすいません。

 

さてつい長くなってしまいましたが、歴史など大量の暗記が必要な分野でも、まず要点と違いをはっきり見つけること

身近なものに例えてみるなどで難しく面倒くさいものから、考えて答えられる教科になります。

 

アップ学習会南巽教室では少しでも興味をもって暗記単元もコツをつかんで楽しめる授業を用意していきます。

 

ほんとは社会の他の分野や国語でもいっぱい伝えたいことはありますが、興味がある方はぜひ教室にきてください。

 

※その他覚え方や勉強の仕方に困っている方、リクエスト受け付けます!

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