西宮市鳴尾教室ブログ


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05月 26, 2018

藤原道雅と失恋

こんにちは。今回は久しぶりに平安時代の短歌に戻ります。

 

藤原道雅、という人物がいます。

彼は三条天皇の娘、当子内親王に恋をしていた、と噂が立ちます。

しかし、三条天皇は娘を溺愛しており、密通の噂が立った時点で激怒してしまい、二人の仲を引き裂いてしまいます。

この時に詠んだとされる歌がこちらです。

 

今はただ 思い絶えなむ とばかりを

人づてならで 言いよしもがな

 

訳:今はあなたへの恋慕は諦めました、とだけを人づてでなく、直接伝えたい。

当時はもちろん携帯電話などないわけですから、会って伝えるか、こうして激怒された後ならば人伝えで伝えるしかありません。今回の短歌はこうした想いが直接伝わりやすい、現代語に近い単語と言えそうです。

 

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